【やはりコロナ感染拡大第7波を迎える羽目になってしまった】

新型コロナウィルスに対する日本の対応の鈍感さに腹立たしさを感じ、過去に何度かブログを発信した。腹を立てるのもキリがないので書くことは止めようと思っていたが「マムシのポンチ」と呼ばれている執念深い筆者の性格で、またこうしてコロナに関するブログを書いてしまった。しかし今回、日本の対応に赤信号を点灯し、コロナ関連ブログは最後にしようと思う。

感染拡大第7波
日本では、ダイヤモンドプリンセス号から始まった新型コロナウィルス感染拡大。既に2年以上が過ぎているが未だに収束は見えていない。厚労省を含めた政府の対応の無さ、感染症専門医は存在してもリーダー的人物になり得るヒトいないため、我々は路頭に迷ってしまっている。

ダイヤモンドプリンセス号の船内状況を告白した神戸大学感染症内科の岩田教授に期待したが大きな舵取り役にはなっていない。また、IPS細胞研究でノーベル賞受賞者の山中伸弥も、当初ウィルスと共存する日常生活でのポイントをアドバイスしてくれたが最近では全く影が薄くなっている。

結局、我々は2年間のコロナ禍で『何を行えば良いのか全く分からない』と言うことが分かっただけである。

あれ程、マスク・マスクと騒いでいたのに、今度は命を守るためにマスクを出来る限り外そう運動に変わってしまった。そうこうしているうちに、7月に入り再び感染拡大が見られ7月7日「七夕の日」第7波の兆候が懸念される発表となった。

この研究の意義
東北大学大学院工学研究科の佐野大輔教授らの研究グループが発表した研究がある。内容はと言うと、都市下水中の新型コロナウィルス調査結果に基づいて新型コロナウィルス新規感染陽性者数の週間予測モデルを構築し毎週公開すると言うものである。この下水調査は世界中で行われているとのことには驚きであったが、感染者数予測(流行)把握ができたとして何の役立つのだろうか。確かに、実際の感染者と1週間前に発表した予測数は、ほぼ一致している。ただそれだけのことで、結果の精度だけを求めても、感染予防には結びつかないように思えるのだが・・・。研究グループは語る。この予測システムにより医療機関等で、向こう1週間に必要な病床数や救急隊員人員配置の計画などに活用可能と考えられる。と。

昼行灯的考え方
東北大学の佐野教授の予測システム構築は素晴らしいかもしれないが、感染拡大予防の考え方・行動としては【逆】の様な気がする。予測によって救急体制や施設の感染者受け入れ体制・ベット数を整える(準備する)のが目的ではなく、感染拡大予防が重要で本来の目的のはず。

この研究は言い換えると、きちんと入院ベットも救急体制も整っているので、感染しても安心してください。と、言っているようなものである。

新型コロナウィルス感染対応の考え方を変えない限り、恐らく、第7波の後も何度となくビック・ウェンズデーの大きな波に襲われることになりそうである。理化学研究所に設置されている世界でも最高のコンピューター「富嶽」を用いて発表されたのは、ヒトが飛ばす飛沫の空気中での流れくらいしか筆者には記憶がない。情けない限りである。

ブログ「これでいいのだ」