【大谷翔平「野球しようぜ」と寄贈したグローブ3個の意味が分からない】

大リーグの大谷翔平が、日本国内すべての小学校およそ2万校に、ジュニア用グローブを1校につき3個、計6万個を寄贈するとのニュースで、日本国内は大騒ぎをしている。早くもTVニュースで、既に受け取った小学校の全児童が講堂に集合し、生徒代表3名がお披露目でキャッチボールをしている映像をよく見かける。

最初にこのニュースを聞いた時、大盤振る舞いには驚いたが、何か心に引っかかるものがあった。赤飯を炊いて心から大谷に対してお祝い申し上げる気にはなれなかった。3個のグローブを受け取った小学校では、どのような使い方をするのか?と思ってしまった。

小学校において突然グローブが3個増えることは、備品グローブ3個買い替え予算が浮いたぐらいの意味しかない。それ程騒ぎ立てる事でもないような気がする。驚くべきことは、一般庶民として6万個のグローブの金額の方かも知れない。が、大谷自身にしてみれば痛くも痒くもない金額であろう。逆に、グローブ使用スポンサーから「御礼の金一封」が。

「野球しようぜ」と言われても現実的な問題として、3個のグローブを9人でどのような使い方をするのだろうか。恐らくグローブは、校長室に飾られる運命をたどるに違いない。体育の時間に使用しようするにしても「あみだくじ」で決めるしかない。更には、管理責任者を決めることも必要だろう。紛失でもしようものなら誰が責任を取るのだろう。

別府市の出来事である。グローブが市役所で展示されていると言うのである。更には、フリマでタグ部分が10万円、グローブに同封されていた手紙が9,999円で出品された。流石に、グローブそのものは出品されてはいないが、どこかの校長が小遣い稼ぎでやらかしたことには間違いない。セクハラ校長が注目を集めている最近であるが、ネットを利用して金儲けまでするとは一向に自覚していない。これじゃ、野球をするところじゃない。今後もこれに似たような出来事が報道される気がする。

大谷は、このグローブ3個寄贈の意味をどのように考えたのだろうか。6学年全校生徒皆で3個のグローブを持ち回り使用し、野球を楽しむことなどできるとは思えない。子供たちに野球をして欲しい気持ちを伝えるのに他の方法を考えなかったのだろうか。

「グローブ」3個じゃなく「バット」3本の方が良かった気がする。それこそ9人皆が順番で使用でき、使用できなくなったら校長室にでも飾って置けば良い。所詮、体育授業の野球である。大谷翔平のバットでホームランでも打てば小学生野球クラブに、中学生になったら野球部に入ろうという気持ちが起きるかも知れない。
大谷翔平が「野球しようぜ」と言っているのに、子供たちはグローブの使い方を各学年、各クラスのホームルームで話し合わなけれならなず野球をやってる場合などないのである。難儀なグローブ3個である。

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