【政治家は靖国神社へ参拝するのが手っ取り早い話題作り】
困った時の神頼みと言われるが、正に「靖国神社参拝」は話題作りの神頼みに値する。最近、忘れ去られている国会議員達、或いはここ一番人気取りを考えている政治家たちはギアチェンジで、8月15日「靖国神社参拝」し注目を集めるのが、金がかからず手っ取り早い方法かも知れない。事前にマスコミへ関係者がリークさえしておけば事は済む。終戦記念日の出来事・ニュースとして国内はもとより、アジア諸国へも広がり効果てき面である。中国ピリピリ・韓国カリカリ状態間違い無し。過去の戦争と靖国神社は、それだけ世界の政治的注目をあびているとも言える。
日本史において分からない事は数多くあれど、今もって「南京事件」と「靖国神社」については論議が持ち上がる。「南京事件」については色眼鏡を通して見たブログを4月に発信しているのでそちらの方を一読頂ければと思います。
「靖国神社」も厄介な存在である。あくまでも、自分自身の問題として考えを整理しておくだけで良さそうである。主義主張を振りかざして、炎上でもされたらたまったもんじゃない。「靖国神社に関する一考察」で卒業論文が書けるくらい物事は大きい。最後の結論(思い)は心に刻んでおくだけにしたいと思う。
靖国神社とは
「靖国神社」の概要だけにとどめておくことにする。事の始まりは、明治新政府の戦死者を祀る「東京招魂社」の創建からで、戊辰戦争の戦死者を祀ったことが始まりである。戦死者と言っても、天皇の側に立って戦った官軍の戦死者を顕彰している。すなわち「天皇の軍隊の一員として戦死したら、靖国神社に神様として祀られる」という仕組みが作られた。これが、その後も尾を引くことになるが大東亜戦争(太平洋戦争)が終わった時点で、約250万人が「靖国神社」に祀られることになる。
祀られるヒトの選別
「靖国神社」に祀られるヒトの選別を明確にしておくと・同じ日本人でも国内の戦いにおいて祀られるのは政府軍、官軍だけ(戊辰戦争、西南戦争)・天皇の軍隊としての戦死者(空襲や原爆によって犠牲となった一般の国民を除く。あくまでも、国の命令で戦争に関わり命を落とした兵士や従軍関係者)となる。筆者の色眼鏡を通して見て「勝てば官軍負ければ賊軍」の、祀られる選別が分からない。日本を思うそれぞれの思想信条があって戦った結果が現在日本なのである。未だに、戊辰戦争で負けた会津藩士・自害した若い白虎隊の霊は浮かばれないであろう。西南戦争の政府軍だけが祀られ、やれ西郷隆盛はダメ・やれ薩摩軍はダメとは不思議な「靖国神社」の組織図である。日本人にとって「戦争の死者とは?」を考える必要がありそうだ。
忘れてはならないこと
「靖国神社」で一番に問題提起されるのが、A級戦犯者が一緒に祀られていることである。A級戦犯とは、戦争中の日本の指導者たちのことで、戦争を始めた内閣の大臣や軍隊のトップたちである。あの戦争は日本国を『守る』ための行動と見るべきなのか否か?一つの判断となる事実がある。第一次世界大戦が終わった後、国際連盟が出来た。軍縮の動きである。その国際連盟の常任理事国である日本は、満州の問題で提訴があり、認めようせず自ら脱退している。その後の進んだ日本の道は第二次世界大戦へと。現在は、国際連合となっており常任理事国入りを望んでいる日本であるが、日本はその時の過ちを未だに許してもらえない。当時、責任ある常任理事国であった日本が自ら壊した国際連盟(国際連合)である。常任理事国入りは難しそうである。
これから靖国神社に祀られるヒト
戦争が終わってから昭和天皇は「靖国神社」を数回参拝しているが、A級戦犯が他の戦死者と一緒に祀られてからは、不快感を抱き参拝を取り止めている旨のメモが公開されている。これだけを見ると、天皇の軍隊にA級戦犯は入っていないのである。これも理解し難いことである。戦争を始めた内閣の大臣や軍隊のトップは天皇の軍隊ではないのだろうか、と。関係・組織が分からない。
さて、これから「靖国神社」に祀られのはどのようなヒトなのであろう。現在、日本を守ろうとしている人々が世界で活動している。戦争をやめようと訴えている。靖国神社に祀られることを考えて活動しているとは思えない。
「靖国神社」の存在は、政治的施設として利用されているからこそ、8月15日になると各国が騒ぎ立てるのである。だからこそ、閣僚や国会議員の「靖国神社参拝」は、不倫デートで週刊誌で話題作りをするより、手っ取り早い方法と言う訳である。
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