【チカンはアカン】

「チカンはアカン」懐かしい標語だ。世の不埒(ふらち)な人々を喚起したものだ。当時、地下鉄の電車内で良く見かけた。常に責任をもって、家族に恥ずかしい思いをさせない行動を念頭に置いて生活している筆者であるが、座右の銘としても良い響きである。チカンが一番多いのは、朝のラッシュ時(通勤電車)7:00~9:00らしい。幸い筆者の生活する地方都市において、身体の触れ合う程のラッシュは発生することは無い。幸せなのか不幸なのか。

痴漢行為は、色々な人生ドラマを生み出す。被害者もそうであるが、一番の悲劇は「無実の罪」を背負わらせたヒトじゃないだろうか。すなわち、チカンに間違われることである。

過去の裁判を見ると、無実を立証できるケースは稀である。物的証拠・目撃証言も存在しない裁判は「やった」「やらない」の言い合い裁判だからだ。例え、無実が証明されたとしても人格を見下される視線に耐えて生活しなければならない。大体が家庭崩壊につながっていく。昔のTV映画「逃亡者」デビット・ジャンセンが無実の罪で逃亡するのとは、次元が違う。

一方、痴漢の罪を犯した犯罪者であるが、裁判での判決これが意外と重い罪を背負うことになる。懲役2年6月、執行猶予4年あるいは、懲役1年6月の実刑判決などがある。通勤時間の電車でのほんの数十秒間の出来事であったとしても種々のドラマを生み出すことになる。

【痴漢】を辞書でひくと「暗い夜道や電車の中などで、女性に性的ないたずらをする男。女に淫らなふるまいをする男。愚かな男。馬鹿者」と記されている。「いたずら」と言ってしまうと「ふざけて、ちょっとした悪さをすること」の解釈にもとれてしまう。

調子に乗った「いたずら」が、とんでもない結果を生んでしまうと言うことである。

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