【おもしろ風景切り抜き観察/駐車場に設けられた城壁】

日常生活において、ふと目にしたモノが周囲の景観に溶け込まず違和感を覚えた風景を切り抜き、筆者の色眼鏡で空想・想像してみたブログである。

この「壁」の意味するものは何だろう

隣との境界に設けられたフェンスに「城壁」とも思える塀が気になった。その塀は駐車場周囲を囲んでいるわけではなく、長さ10m程度である。プロパンガスを4本並べている隣はアパートだ。アパートの持ち主エリアを示す境界線として金網のフェンスを設置しているにも拘らず、駐車場の所有者は所有者で、「城壁」のバリアを設けているのである。筆者の色眼鏡でも、意味を読み取ることが出来ない。

駐車場経営者が、ガスボンベの万が一の事故に備えて駐車している車を守るためだとしたら、ブロック塀でも良さそうである。ひさし付きの立派な壁は、雨宿りの出来る「ひさし」である。

普通「城」で見かける城壁は、敵の攻撃に対して防御のために設けられたものである。弓とか鉄砲を使用するための小さな口が空いているだけである。世界の城を見ても、城自体を守るために周囲を囲う「壁」は無い。高台とか海の岸壁の自然を利用して敵の攻撃を防いでいる。駐車場に設けられた「城壁」は、何の攻撃を防いでいるのだろうか。それにしても、立派な壁である。

瓦の屋根を持つ塀は、広い屋敷を持つ家では良く見かける。

この駐車場の持ち主は、「お城マニア」で駐車場の周囲を囲みたかったのかも知れない。通常、この様な色の壁は雨さらしで、汚れるものである。それが、綺麗に保たれているのには驚きである。作りっぱなしではない。工事が何らかの理由が発生し中断しているのだろうか?様子をみることにしよう。

筆者は建築設計についての知識はないが、工事請負業者は城作りのプロのような感じがする。単に、ブロック塀のブロック積み上げ工事をする職人だけの工事ではない。この10mの塀に多くの技術が組み込まれている。台形の壁は強度が計算されているのは当然。瓦職人・左官職人・塗装職人などなど。

工事中断は意外と、経費的な問題かも知れない気がしてきた。

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