【記憶に残らない「ためしてガッテン」】

時間とともに忘れてしまい意外と役に立たない『ためしてガッテン』と言うNHKの番組があった。現在この番組は終了している。生活の役には立たないが、視点を変えた結構面白い番組だと思っていたが、今回ある料理番組を見ていて、改めて役に立たなかった情報だったことを再認識したので、ダメ押しで記することにした。

その役立たなかった再認識したこととは、ゆで卵の綺麗な殻むき方である。数年前『ためしてガッテン』が取り上げてくれて、習得しようと思い番組を見たのを思い出す。

それこそ簡単な方法であった。【①生卵のお尻(とがっていない方)にひびをいれる②ゆでる】それだけのことである。

科学的に「むきにくくなる原因と言うのが、白身に含まれる『二酸化炭素』で、それは加熱すると膨張して、白身が内側にはりついてしまうからだと言う。そこで、生卵のお尻に、ひびを入れ『二酸化炭素』を抜いてやることで、綺麗に殻がむけるらしい。お尻にヒビが入っても、気室と言う隙間があるので、白身が飛び出す心配はない」と解説している。

筆者自らの体験を言わせてもらうと、失敗の連続であった。ゆでている途中で、殻のひび割れから少しずつ固まった白身が出てくるではないか。結局はボロボロの殻むきになってしまい成功することはなかった。

市原悦子主演『家政婦は見ていた』と言うTVドラマがあった。家政婦は家政婦でも「予約のとれない伝説の家政婦」が実在する。料理番組で時々見かける、タサン志摩(40)である。放映の料理を作ろうとは思わないが、自分でも出来そうなシンプルな料理を紹介しているので参考にしている。

たまたま見ていた伝説の家政婦の番組で、ゆで卵の殻むきの場面が出てきた。「こうすると綺麗に殻がむけます」との解説でコツを教えてくれた。ガッテン流の難しい説明などはない。

要は、水を張った容器(ボウルや鍋)の中でゆであがった卵の殻をむくのである。殻と白身の間に水が入ることで綺麗に殻むきができるのだ。面白いように綺麗に殻がむけた。何回行っても失敗が無い。『二酸化炭素』のガス抜きなど不要である。全く関係ない。

綺麗なゆで卵の殻むきは昔から生活の知恵として存在し、知る人ぞ知るの世界だったと思う。それこそ20年前に習得していたら、少しは人生が変わっていたかも知れないほどの感激であった。

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