【「人は見かけによらぬもの」とは良く言ったものである】

「人は見かけによらぬもの」の表現にピッタリ当てはまる人物が、今話題のアメリカ大リーグ・ドジャースの大谷翔平の元通訳、水原一平である。あのような事件が報道されるまでの水原を見ている限り、誰しもが感じていることではないだろうか。逮捕され移送されている映像を見ていても、事件を起こした悪人とは思えない。

TVを通して見ていて、職業としての通訳以上の熱心な人間性が感じられた。時には、大谷の練習の相手までしている様子を見たら、プロ野球界で今までの通訳とは異なって、自分の役割(通訳)の領域を超える仕事をしているのが伝わってきた。『自主的』な行動である。

何の教科は分からないが、恐らく道徳かと思われるが教科書に取り上げられたニュースを見た。ところが、あのような事件をおこしてしまい、教科書発行元では、てんてこ舞いとのことである。二宮金次郎が事件を起こしてしまったようなものである。水原一平の教科書は媒体が「紙」であるが、小学校の二宮金次郎は「銅像」である。大掛かりな撤去工事である。

外国語とは縁の遠い筆者。昔から通訳者を尊敬している。アポロ月面着陸時の映像と流れる同時通訳の驚きは忘れられない。通訳は、分野によってはある程度、専門用語の勉強が必要にせよ、通訳者にしてみれば身体に語学力がしみ込んでいるのかも知れない。寝言で、英語やらロシア語を発する話は良く聞く話である。

以前,通訳を職業としている人のインタビュー番組を見て、通訳の難しさが忘れられない。通訳は、言葉を間違いなく伝えることが基本であるが、伝える言葉の中にスパイスを加える事が大事であると。すなわち、相手に人間性までも伝える通訳をしないと、本当のことが伝わらない。それが通訳者の感性である。と言うのである。通訳者が気の利いた「ジョーク」を、付け加える位の通訳が出来れば最高とのこと。

筆者の見解で通訳者とは
痒いところに手が届き 目立つことなく 黒子のような存在』で、如何でしょうか。

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