【動物園で猛獣本来の姿を見てみたい】

NHKテレビ番組の「ダーウィンが来た」が子供たちにとって大人気だ。生き物の生態観察は子供に限らず興味深い。この手の番組・映像には、観察対象の生き物を何年もかけて追いつ続け撮影したモノを見るが、カメラワークには感心してしまう。

老人一人で30年ぶりに動物園(仙台市:八木山動物公園)へ出かけた。さすがに、平日に一人で園内見学する人などは、ほとんど見かけることは無い。一人で訪れている人は皆、超望遠レンズ「テレアポ」付カメラ持参の動物撮影マニアである。筆者は、秋の紅葉と園内の子供たちの課外授業の様子を見るのが目的で出かけた次第。あわよくば、野外ベンチでワンカップを吞みながら、猛獣でも観察出来ればと考えていたが残念ながら、アルコールの販売はされていなかった。

規模の差はあれど、全国に動物園は存在する。子供たちは皆、動物を見て昼ご飯を食べ大喜びであるが、🐼パンダのような目玉動物がいない限り,どこも経営的には苦しいようである。

動物本来の生態
🐼はいないが、旭川市の「旭山動物園」が数年前から凄い人気だ。今までの動物園の形を変えた発想の転換の見本と言える。今まで見たこともないアングルから動物を見ることが出来る工夫だ。もう一度行ってみたいリピーターを作った事が経営を変えた。

現在の動物園で、ホワイトラインが珍しいと言ったところで、意欲的に2度、3度見たくて足を運ぶことは無い。本来の動物園の魅力は『動物の可愛らしさ』を感じること。『動物の持つ生態』を見ることができること、である。その『動物の持つ生態』を見る事が無い。映像でしか見たこともない像やライオンを実際に目の前で見学するのは興味深いが、退屈そうにウロウロしているだだけが今の動物園である。

園内動物たち全般に「動き」が無いことが退屈な一つの原因になっているような気がする。のんびりしている姿は、飼育環境によって生態が変わってしまったのだろうか。猛獣であれば、本来の持つどう猛な攻撃的な行動を目の前で見てみたいものである。

大型プロンプターの取付工事
最近、講演会などで欠かせなくなった「プロンプター」を動物園で活用出来ないかと考えた。プロンプターを知らない人のために。プロンプターとは、出演者のカンニングペーパーという意味で、『コンピューターにテキストデータを入力し、講演者の前のディスプレイやモニターテレビ等に映し出して使用するものである。そのディスプレイやモニターはハーフミラーと言い、聴衆からは、透明な板で原稿内容は見えない仕組みとなっている。』

見学者の目の前の大型プロンプターに、檻の中の猛獣からは見えても見学者からは見えない(猛獣の天敵、或いは食事の)映像を映し出したらどうなるだろうか。猛獣は見学者の目の前にもう突進してくるに違いない。北極クマの水槽の透明の壁に天敵が映し出されたら、戦いを挑み水槽に飛び込むことだろう。生まれ持った闘争本能は消えることは無い。目の前で、そのどう猛さを感じられたら凄いなと思う。

動物を騙すような行為で動物愛護団体から苦情が来るような考えであるが、大自然から限られた狭い園内では自由に走り回ることのできない動物たちにとって、逆にストレス解消のような気がする。夜に狼の檻の前に、岩山の画像でも映し出してやったら、生まれ故郷を思い出して「wu~o~n~!」の叫び声が聞こえるかも。

ブログ「これでいいのだ」