【頑張れ!知床遊覧船引き上げサルベージ船】

一体、2年も続いているコロナ禍は何なんだ!と思わざるを得ない今年5月のゴールデンウィークである。何事もなかったかの如く、各地の行楽地は賑わっている。プロ野球は観客入場数制限なしになっている。方やスーパーレジ前などは未だに「Physical distance」が図られている。何が原因で感染が減少しているのだろうか。根拠のある説明が知りたい。まさか、手を洗い、マスクをしている効果だなどとは聞きたくない。連休明けに、再び感染者数の増加が無ければ良いのだが。

知床遊覧船沈没事故
凄く頼りになる響きである。それは何かと聞かれたら『サルベージ船』である。船舶の海難救助(沈没船の引き上げ・座礁船の引き出し・運航不可船の曳航)更には海中、海上での解体撤去まで行う。怖いものなしの最強船だ。これに、ミサイル発射装備を取り付ければ軍艦になりそうである。

その『サルベージ船』の出番となった。特殊な機材と技術を必要とするため、北朝鮮の漁船に向かって拡声器で叫ぶだけのへなちょこ海上保安庁サポート船とは異なる。実際に活動する人間もただ者ではない。素晴らしい。飽和潜水と呼ばれる技術で水深150mくらいでも作業することが可能になるらしい。へなちょこ海上保安庁の潜水士が潜ることのできる深さはせいぜい60mと言われている。

「KAZU Ⅰ」社長のイメージ
遊覧船運行会社社長の記者会見の様子をTV放映で見て最初に感じたことは、社長以外に従業員はいないのだろうか。と。事故発生後のニュース記事を見ても、出てくるのは社長・船長・乗務員の3名だけである。依然行方不明の船長と乗務員以外に社員はいないのだろうか。通常であれば、部長か課長か業務に携わっているヒトも一緒に説明・会見に出て説明することが「誠意」を伝える始まりと思うのだが。

社長一人会見の始まり直後、説明なく突然土下座してお詫びしたこと自体、「誠意」が感じられなかった。兎に角、頭を下げ「すみません・すみません・申し訳ございませんでした」で終わらせようとするのが見え見えであった。この会社(社長)だったら事故を起こしそうなタヌキ親父に見えてきた。

案の定、タヌキ親父だった。連休明けのニュース記事で、遊覧船定員数65名の65憶円が保険金として出るので被害者への賠償金及び船の引き上げ費用は心配ないことを知人に話していたと言う。ところが、保険金は被害者人数分しか適用されないことが判明し24憶円しか出ないらしい。結局、船の引き上げその他の費用は運航会社が負担することになるが、会社にはサルベージ船による引き上げ費用の数十億円をまかなえる資産はないとのことである。ならばどうなるか。支払不能分は国が負担、即ち国民の税金投入見込みで調整しているとのことである。

今はサルベージ船の引き上げ状況を見守るしかない。沈没船内に遺体が残されていないかも知れないが、兎に角、引き上げて欲しい。

ブログ「これでいいのだ」