【邪魔者は殺せ(けせ)】

日本にとって当面の邪魔者は北朝鮮の金正恩で、世界にとって当面の邪魔者はロシアのウラジーミル・プーチンである。よって、この二人を「暗殺せよ」の命題を解いてみることにする。

暗殺
暗殺の歴史は古く、紀元前にさかのぼりエジプトの第6王朝ファラオテティ暗殺の記録が残されている。それまで、ライフル銃による暗殺などフィクションの世界での出来事だと思っていたが、1963年11月1日アメリカ大統領「JFケネディ」が狙撃されたTVのニュース画面を見た時から、急に現実味を帯びることになった。

「暗殺」とは、単なる殺人と異なり国や世界など社会体制を変革する目的で実行される意味合いが強い。政治の上で対立する人物(邪魔者)を葬り去り、事態を都合の良い方向に収束させることである。

暗殺実行の実際
暗殺と言うと、ケネディー事件に見るライフル銃による遠距離狙撃を直ぐに思い浮かべる。現在のライフル銃の性能からして2,000mの狙撃距離は難易度は高いが可能であり、100mや200mくらいなら間違いなく命中する距離だと言われている。現在では、対テロ対策において、旅客機の操縦席にいるハイジャック犯を遠距離から分厚い窓ガラスを通して狙撃するくらいの技術はあるが、暗殺に於いてライフル銃が実際に使用されることは無いと言う。

なぜなら暗殺の目的は、標的を『確実に抹殺すること』である。失敗は許されない。その意味から、近距離からリボルバーのような小型の銃(ロバート・ケネディ)或いは、軍隊で使用するアサルトライフルと呼ばれる連発銃による乱射(エジプトのサダト大統領)のように実行されるのが現実的とされている。最近は、銃以外にも薬物・爆弾・放射性物質なども方法として用いられるケースがあることは知るところである。

金正恩暗殺計画
韓国と米中央情報局CIAは「金正恩体制の崩壊」の最終目標の中で金正恩暗殺が含まれているとの記事を見た。まんざら作り話とは思えない内容なので紹介することにする。暗殺方法のどれをとっても実行は難しいらしい。金正恩が出席する行事の場合、参加者の身分は徹底調査され、5時間前に現地集合し身体検査を受けボールペンすら持ち込めないと言う。

金正恩のガードの固さはボディーガードだけではなく、日常生活での食事・利用する乗用車などに関係する人間たちに対しては、ベンツが与えられ、党の高級幹部と同じ好待遇が約束されているというのだ。そのために、食事に毒物を混入したり、乗用車に爆発物を取り付けるなどの、破壊工作員が外部から北朝鮮に入り込み暗殺することはほぼ不可能なことであると言う。

さて、命題の「金正恩を暗殺せよ」の導かれる解答は?
現在の日本においては、何の手立てもなさそうだ。岸田総理と防衛大臣が毎日、記者会見で「ミサイル発射は、決して許されるものではありません。断固として抗議を申込む考えです」を聞くことだけである。耳に胼胝ができてしまう。言うだけなら・・・・でもできる。

ウラジーミル・プーチン暗殺計画
世の中の多くの人々が、ウクライナのゼレンスキーは「善」でロシアのプーチンは「悪」であると見ていることで間違いない。だから、プーチンを暗殺しろと言う話まで出てくる。しかし踏み切れない。「核兵器」使用の懸念があるからだ。

大変だ!大変だ!と騒ぎ立ててるだけで一向に手を打とうとしない。いや打てない。暗殺どころか、怒らせないように、今以上に刺激を与えないようにしてる。瞬間湯沸かし器的であるプーチンの狂人性は核兵器のボタンを押しかねない。

7ヶ月前ウクライナ侵攻を始めたころ、体調が何処か悪いのではないか!などと噂になったが、なんのその見るからに一癖も二癖もありそうな人相に変わりはない。ただ最近,顔色が悪そうな雰囲気が伝わってくる。

それもそのはず、経済制裁の効果も現れて何もかも思わしくない。武器が足りない、弾薬が足りない、更には兵士も足りない状態であるからして、焦りの顔色の悪さかも知れない。世界の眼は、終幕プーチン核使用の段階に進むしかないのでは、との見方が強い。

さて、命題の「ウラジーミル・プーチンを暗殺せよ」の導かれる解答は?
世界の一致した意見が解答と言うしかない。それは、プーチンに対してバイデン大統領が「あなたを政権の座から引きずり降ろすつもりはない」ことを知らせるべきで、精神的に追い詰めないことだ、と。しかし、それで当面の核兵器攻撃から回避することができても、その後の状況は見えてこないのも不安である。

世界は日の出を待っている
金正恩、ウラジーミル・プーチンに対する「暗殺せよ」の導き出された解答は、二人の狂人に対し小手先の解決方法「暗殺」は、逆に危険性が高い。よって「暗殺実行」はしないほうが賢明である。もし、暗殺が失敗でもしようものなら、それこそSF映画『猿の惑星』が現実となってしまう。

ウクライナのゼレンスキーについての、面白い記事を目にした。大統領の無精ヒゲ姿がトレードマークになっているが、写真や映像で見る限り、いつも同じくらいの長さの「ファッションヒゲ」であるというのだ。思えば、ロシアがウクライナに侵攻した最初に見たTVニュースに現れたゼレンスキーも「無精ヒゲにTシャツ姿」で既に戦闘モードに入って国民を扇動する演出をしていたのである。元俳優だっただけのことはある。勝利を収めた戦争終結後も「無精ヒゲにTシャツ姿」なのだろうか。ゼレンスキーファッションが楽しみである。

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