【ピラミッドが崩れようとトーテンポールが倒れようと500円硬貨を手放すな】

2020-06-25

 貯金箱と言えば,一般的に昔から「ブタの貯金箱」だ。「ブタ」にどのような意味があるのかは、特にここで取り上げるつもりはない。今回は、貯金箱による貯蓄は日記と一緒で難しく三日坊主でなかなか貯まらないものであるが、それを克服したお話である。

 ここで言う貯金とは、へそくり的な貧乏人の小遣い程度を指してのお話で「オレ詐欺」で何百万円も騙し取られるようなタンスにため込む貯金ではない。

 どうしたらある程度満足感を味わえる金額を貯めることができるのであろうか。筆者の体験によると貯まらない一番の原因は、ある程度金額が貯まると、買い物の足しに使用してしまうことにある。それと、小さな「ブタの貯金箱」では大金にはならないこともあり、いつの間にか止めてしまうパターンだ。

 2009・9・25に掲載されたの朝日新聞の天声人語を読んだ。切り抜いてスクラップすると同時に、貯金をしておこうと決めたキッカケになった。それが次の抜粋部分だ。昭和32年に名古屋地方を襲った台風にまつわる話であった。

 この記事を読み咄嗟に、災害時に限らず日常生活での思わぬ出来事に対処できるモノ。最後にモノを言うのは「現金」である。まとまった金額(アクティブな現金)を身近に準備しておこうと改めて思った。突然、ネットバンクや街中のATMが使用できなくなったら、手元の現金だけが頼りになる。だからと言って、タンスに事前に準備しておくと、知らないうちに切り崩してしまうのが常である。

 毎日コツコツの定額貯金は、筆者の性格から出来ないことは自信を持って言える。更に、月々決まった額を貯金箱の入れるのも長続きしないことも長年の体験から予測出来る。最後にモノを言うのは「現金」であることを強く心して

義務的に入れない』

『入れるのは500円硬貨のみ』

 この2項目の実行に決めた。買い物のお釣りで500円硬貨が出来た時に貯金箱に入れることにした。全く500円硬貨のお釣りの無い日が続くかと思えば、一日で2,000円の収穫がある時もある。迷わず2,000円分の500円硬貨は貯金箱に入れる。すなわち、筆者の生活において、500円硬貨は手元に入ってくることは有っても、出ていくことは無い存在だ。死んでも500円硬貨は使わない。貯金に特化した500円硬貨となっている。時々、高利貸しのようにある程度貯まると、勘定し易い様に昔に使用していた35mmフィルムケースに収納している。丁度一ケースに20枚(10,000円)収納できる。

 運動会の組体操「ピラミッド」にしてみると、こんな感じになる。

 このピラミッド一山で、100,000円。気が付けば二山ほどになっていた。二山くらいの軍資金があれば、いざという時の味方になってくれそうである。ただ、天声人語の記事のような災害時の際、持ち出しには重過ぎる感じがする。フィルムケースを抱いたまま避難途中で息切れし倒れないように両替しておいた方が良いかも知れない。