【AI自動音声技術を自慢するNHKに一言】

NHKのニュース番組で盛んに「AI自動音声でお伝えしています」でニュース読みが流れる。自動音声でニュースを読む意味が分かりません。

最近のNHKは余程、受信料の徴収が上手いことできていると見えて景気が良さそうである。朝・夜ほとんどのニュース番組は以前と比べ増員態勢で行われ、「おはよう日本」は早朝から4名のアナウンサーがウロチョロしている。にもかかわらず、生読みをすることもせず、画面に「AI自動音声でお伝えしています」のお知らせである。

「AI自動音声」の技術を自慢しているとしか思えない。30秒か1分くらいのワンポイントニュースだったら、「AI自動音声」など使用せず、誰か読み上げれば良さそうなものである。

記者が書いた原稿を読み上げる「音声合成装置システム」が、どうやら自慢のAI・人工知能らしい。アナウンサーが読み上げる調子と、人間の声質に近づける開発・改良がおこなわれ、現在は第2世代になり精度が向上し男性の音声も加わったとのこと。

ただ、これが世のため、ヒトのため役に立つAI・人工知能とは考えられない。

この「AI自動音声」が力を発揮するのは、緊急地震速報の時くらいではないだろうか。地震が発生するとニュース画面に切り替わりアナウンサーが「・・・時・・・分ごろ、・・・で地震が発生・・・津波の心配は・・・くれぐれも海岸には・・・」を担当アナウンサーが、何度も、何度も一語一句間違いなく繰り返す。11年前の東日本大震災時のラジオ放送で一晩中、耳に胼胝ができるくらい聞いた。こう言う放送時こそ「AI自動音声」に切り替え放送すれば良いのにと思える。まあ、テープレコーダーでも間に合いそうではあるが。

自動音声は所詮、変換された機械の音声(言葉)である。今後は視聴者が、音声を聞いて如何に『人間らしさ』を感るかであろう。コンピューターが、人間らしさを表現することである。このAI自動音声システムには、もう少し学習してもらわなければならない事がありそうである。

ヒトの音声は、日常生活では珍しいことではなくなった。家庭電化製品での「お知らせ合図」の音声は恐らく機械が作り出したものであろう。天下のNHKが今後開発する事は、如何に「喜び口調」「悲しみ口調」などの感情を作りだすかである。研究開発費は使い放題のNHKだからできない事はない。

是非、北朝鮮の有名な女性アナウンサーを参考に「AI自動音声」を学習・開発して欲しいものである。

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