【駄作デザイン!ファイルナンバー・5「祝・核実験」】

フランス語は話せない。と言って、英語も話せない。母国語の日本語も怪しいものである。知らない人が聞いたらどこの国の言葉だと思うだろう!今まで何十年も話してきたのは『東北弁(方言)』である。

フランスの事である。EU情勢は、筆者の頭では全く分からない。軍事・宗教・移民問題などなど理解に苦しむ。そこに、中東情勢が加わると頭の中はますます混乱してしまう。

フランスが西側同盟国から裏切られたとのニュースが報じられた。内容はと言うと、9月15日、米国・英国・豪州はインド太平洋地域を巡る新たな安全保障の枠組み「AUKUS(オーカス)」創設を発表した。ここまでは理解できる。

「AUKUS」創設に伴い、オーストリアは米国、英国から原子力潜水艦の技術提供をうけることになり、進行中だったフランスとの潜水艦共同建造計画を破棄したというのである。フランスは軍事大国としてのプライドを傷つけられたとして、怒り心頭の抗議をすることになる。ニュースを見た人々の多くは、フランスの立場として当然のことと受け入れオーストリアのとった行動を、良くは思わなかったに違いない。筆者もその一人である。

ところが日本に生活して、朝ドラ・NHKニュースを見ている限り、現在のEU情勢は分からないことがある。この件に関して地元EUでは、フランスに対する同情はほとんど無かったと言うのである。驚くことに、東欧諸国の多くもフランスには冷淡だったと言う。

経済情報誌によると、根底にあるモノは、現在のフランスの「ビジョン」が余りにも独走し過ぎ、欧州、東欧との協調性に欠けるところがあると言う。早い話がマクロン大統領は周囲の国々から嫌われてるということである。

マクロン大統領が求めているものは、ドゴール元大統領が目指した米国依存からの脱却した「強い欧州」らしい。ドゴールは軍事によりフランスの影響力増大を図った。その手段が『核戦力』である。フランスは、1960年から1996年にかけて210回の実験を行い、1996年にフランス領ポリネシアで行われたのが最後の(地下)核実験とされている。

25年前のデザインが残されていた。恐らく、フランス最後の核実験が行われたニュースを聞いて『おちょくる』『揶揄う(からかう)』意味で制作したと思う。記憶が定かではない。

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